喫煙者に冷たい昨今、喫煙できる場所も少なくなり肩身の狭い思いをしていませんか?喫煙のリスクはわかってはいるけど自分自身では止められない。健康を害してから禁煙しておけば良かったと後悔しても後の祭りです。後々に後悔しないためにも出来ることの一つが禁煙外来の受診です。
長年の喫煙習慣を改めて、禁煙できた私の成功体験をご紹介します。

この記事は「禁煙外来ってどんなものなの?」という方向けに私の体験を紹介するものです。あくまで体験に基づく記事ですので専門的な事は医師にお問い合わせください。
禁煙外来とは?
禁煙外来は医師のサポート(禁煙補助薬の処方や診察)を通じて禁煙の達成を目指すものです。
喫煙習慣を「ニコチン依存症」という病気とみなして治療していくプログラムで、健康保険などの適用対象となります。禁断症状(離脱症状)といったものや副作用が起きても医師のサポートが受けられるため途中で挫折するリスクが軽減されます。
どこで受診できるの?
様々な診療科(内科、循環器科、心療内科などなど)の病院で受診することができます。最近では企業内の診療所や健康診断等でも受診できるようです。

私は会社内の診療所で受診し、治療を受けました。きっかけは定期健康診断の心電図に異常が見られたことと、肺が真っ黒になった自分の絵を娘に手渡されたことがきっかけでした。
治療の方法は?
まずは医師の診察を受けます。喫煙歴や喫煙習慣を聞かれ、治療方針を決めていきます。
主に飲み薬やニコチンパッチ、ニコチンガムといった禁煙補助薬を使った治療方法を決定していきます。使用する禁煙補助薬によって保険適用が異なる場合があるようです。
服薬治療は脳のニコチン受容体(ニコチンと結びつくことで美味しいと感じる快楽物質を放出する)を服薬によってあらかじめ塞いでしまい、喫煙によってニコチンを摂取しても美味しく感じない(快楽物質が放出されない)ようにする作用があるという説明を受けました。

私は医師と相談の上、飲み薬「チャンピックス」を服用しました。
服用中は喫煙しても美味しくは感じなくなりました。
治療期間は?
12週間後の最終診察を持って治療期間としています。2週間後、4週間後、8週間後に途中経過の診察を受け、治療経過に問題がないか、うまく禁煙できているか、医師のアドバイスを受けることができます。
費用は?
健康保険等を使って受診できるので、自己負担が3割の人は、使用する薬にもよりますが、1万3,000円~2万円程度です。会社などによっては費用補助や助成が受けられることもあるようですのでもっと費用が抑えられるかもしれません。
喫煙習慣で1日1箱喫煙する人ですとおよそ12週間で約40,500円をタバコ代として使います。それを考えるとそれほど高い出費ではないように感じます。
1箱450円×90日(約12週間)=40,500円
副作用は?
個人差はありますが、禁断症状(離脱症状)と呼ばれる症状や服薬の副作用がある可能性があります。主にダルさや不眠、吐き気、喉の乾きを感じたり頻尿になる可能性があること、また服薬治療は脳に作用する薬を使用するため悪夢を見るなどの副作用もあると説明を受けました。

私は不眠、吐き気、喉の渇き、頻尿に加えて、悪夢を見ることがありました。知人の中にはこの副作用が辛くて禁煙を断念してしまう人や、逆に副作用が辛すぎてもう薬を飲みたくないと禁煙を達成した人もいました。
続けるポイントは?
医師の指示に従うことが何よりのポイントです。喫煙習慣は一種の心の病、依存症の治療と考えて治療に取り組むと良いです。何か心配事や悩みがあれば医師に気兼ねなく相談すると良いでしょう。

私は禁煙開始2週間程は完全禁煙できませんでしたが、医師との対話で自分の喫煙状況を確かめ合うことで、次第に喫煙しなくても済むようになりました。
禁煙外来のまとめ
- 喫煙習慣はニコチン依存症という病気!
- まずは病院で受診!
- 辛くなったら医師に気軽に相談!
- 費用が気になったらタバコ代と冷静に比較!
- 禁煙して健康を取り戻した姿をイメージして継続!
私はこのような意識と方法で禁煙に成功することができました。思い立ったときにすぐに会社の診療所に向かったことが大きかったと感じます。また、一緒に禁煙する仲間がいると非常に心強いです。喫煙の誘惑も励まし合いながら跳ね除けることができます。そして何より家族のため、子どものため、自分自身の健康のためにも禁煙して本当に良かったと感じています。
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