水草水槽のメンテナンスの一つにトリミングがあります。トリミングはその名の通り水草を切ることですが、注意しながら行うことで水景を大変綺麗なものにすることが出来ます。ポイントをまとめました。

水草トリミング【意味】
トリミングは単に伸びた水草を切ることだけでなく、水草を健康に保つ様々な意味があります。
日照確保
水草が伸びてくると下方まで光は届かなくなります。光が届かないと光合成ができませんので水草の健康状態を悪くします。トリミングをすることで水草の下方に光が届き、光合成が促進されます。
密度確保
水草の中にはカットした断面から新芽や根を展開するものがあります。トリミングを繰り返すことで新芽から新芽の展開が繰り返し促進され、密度のある水景を作り上げることができます。
通気性確保
水草の密度が上がると、水流が澱み、水質の悪化を招くことがあります。トリミングをすることで水流を確保し、フレッシュな空気を含んだ水を送り込むことができ、水質の悪化を防ぐことができます。

水草トリミング【注意点】
良いことばかりのトリミングですが、注意しなければいけないこともあります。
切断箇所
切断箇所に注意します。
水草は主に葉、茎、根から構成されています。葉は光を受けて光合成を促進し、根はソイルの栄養や水中の栄養を吸収する役割があります。
カットする箇所は葉や根は避けて主に茎をカットします。初期のトリミングでは、茎の節と節の間をカットします。カットして残った水草が葉や根から栄養を吸収できるように、切ってしまわないよう注意します。
切断量
切り過ぎに注意します。
前述の通り水草は様々な箇所から栄養を吸収しますが、それを失ってしまっては健康状態を悪化させてしまいます。
バランスを気にするといつの間にか切り過ぎてしまうことはよくあります。充分に育った水草であれば良いのですが、成長途上の水草のトリミングは切る箇所とともに切る量に注意します。
水草トリミング【オススメの一手間】
追肥を上手く使う
テトラ (Tetra) イニシャルスティックといった固形肥料やメネデール(水草の活力素)といった液体肥料などを必要に応じて追肥します。
水草はトリミングをすると栄養を吸収できる機関の一部を失うことになります。根をしっかり張っていればソイルに固形肥料を追肥したり液体肥料を使うことで、一時的な栄養吸収機能の低下を補うことができます。

トリミングくずは水上栽培に使う
トリミングくずは捨てずに使いましょう。
水上栽培は簡単にできます。万が一、トリミング後の水草の発育が悪くても、補充してやり直すこともできますので、以下をご参照ください。



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